学会・研修会情報 > バックナンバー
2023年 第64回 学会 / 2022年 第63回 学会 / 2021年 第62回 学会 / 2020年 第61回 学会 / 2019年 第60回 学会
2018年 第59回 学会 / 2017年 第58回 学会 / 2016年 第57回 学会 / 2015年 第56回 学会 / 2014年 第55回 学会
2013年 第54回 学会 / 2012年 第53回 学会 / 2011年 第52回 学会 / 2010年 第51回 学会 / 2008年 第49回 学会
2007年 第48回 学会 / 2006年 第47回 学会 / 2005年 第46回 学会 / 2004年 第45回 学会 / 2003年 第44回 学会
2002年 第43回 学会 / 2001年 第42回 学会

令和5年度北海道矯正歯科学会研修会のご案内

更新:2023年10月10日

令和5年度本会研修会を下記の要領で開催いたします。ご多忙中と存じますが、ご参集いただきますようお願いいたします。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

「Paradigm shift in my Lingual Orthodontic treatment for the Future」

講師:布川 隆三 先生 医療法人 布川矯正歯科(東大阪市)
講師:布川 隆三 先生
医療法人 布川矯正歯科
      (東大阪市)

私がリンガルブラケット矯正法を日常臨床に取り入れたのは2000年にフランスのフィリオン先生と出会ってからである。それ以前は南カリフォルニア大学のHarry L Dougherty 先生やRichard P. McLaughlin 先生から教わったUSC 主体のEdgewise 法によるラビアル治療を主として日々の臨床を行なっていた。

さらにTweed 先生の教え子であるLevern Merrifield 先生やHerbert A. Klontz 先生から教わったTweed 法のアンカレッジコンセプトに基づくワイヤー矯正の基盤を活かすことができたことは私の日常臨床においてはラッキーであった。このようなEdgewise の基本があったからこそ、リンガル症例の最初から無難に治療することが可能となり、竹元先生やフィリオン先生に一定の評価をして頂けたことは、リンガル治療を始めたばかりの自分にとって自信となった。

それ以降はパリにあるフィリオン先生の診療所に毎年、勉強に行き、パリ見学はそこそこにリンガル治療にのめり込んでいった。その間、リンガル治療が上達できるように日々研鑽を積んで努力はしていたものの、成功もあったが上手くいかないこともあった。そんな時、ある出会いによって自分の臨床が、あまりに一途であった為“井の中の蛙大海を知らず”であることに気付かされた。

McLaughlin 先生と古賀忠政先生との出合いである。両先生にリンガル症例を見ていただいた結果、アングル学会への入会を許された。その後は世界的に有名なWonMOON 先生、Will Andrews 先生など矯正治療の本場である米国の矯正医と交わり、矯正治療に対するグローバルな考え方に触れて自分のリンガル治療の立ち位置を知ることとなった。

それまで私自身は世界や日本の各種Board 試験をリンガル治療で通過してきたので、リンガルブラケット矯正法はすでにグローバルスタンダードな矯正法に近づきつつあると考えていた。しかし実際にはリンガル治療は装置の構造上の特徴とその力系によって生じる特性から全ての不正咬合にはフィットしないなどのディスアドバンテージもあることに気付き始めた。

そこで、そのようなリンガルブラケット矯正法が多様化する現代の歯科矯正治療の新機軸にどうすれば上手く対応出来るのだろうかという点にフォーカスを当ててお話しさせていただきたいと思う。

  1. 講演ではリンガルブラケット矯正法の臨床治療効果を引き出せる各種不正咬合の症例を紹介(トルク処方やメカニクス)
  2. 何故リンガルは難しいのか?その特性、理由と対策を探る
  3. リンガル治療ベースで患者ファーストの治療を目指す方法は?
  4. リンガル患者にありがちな審美的要求を事前に察知するには?その考え方と対処法を整理
  5. 矯正治療の新機軸Maxillary Skeletal Expander の実際
  6. 私の目指すこれからの矯正治療の方向性

アライナー治療がGPの先生方を中心に世界的に拡がっていますが、流行を追って、全てに置いてこれに頼り、自分の矯正臨床の質を落としたのでは患者さんのための専門医の治療とは言えません。

今回の講演によって私も含めてリンガル治療で日々奮闘されている会員の先生方のひとつ指針になれば幸いです。10月にお目にかかれることを楽しみにしています。よろしくお願いします。

【日  時】
令和5年10月22日(日曜日) 12:30~15:30

【会  場】
北海道歯科医師会館 札幌市中央区北1条東9丁目11番地

【研修会費】 事前参加登録

北海道矯正歯科学会会員 8,000円
北海道歯科医師会会員 8,000円
非会員 15,000円

【申し込み要領】
参加登録期間内に参加登録していただいた方のみご参加いただけます。当ウェブサイトからのみ参加登録が可能となっております。
変更事項については今後当ウェブサイト上でのお知らせとなります。適宜アクセスしていただき、詳細をご確認ください(メール、郵便物での変更のお知らせはありません)。
本大会は日本歯科医師会生涯研修事業として認定されていますので、当日はICカードをお持ちください。
研修会当日の会場での日本矯正歯科学会ポイント登録は出来ません。後日、ご自身でのポイント登録は可能です。

【事前登録開始】
令和5年9月13日(水曜日)予定

【事前登録期限】
令和5年10月7日(土曜日)10月10日(火曜日)

【問い合わせ先】
北海道矯正歯科学会学術大会 参加登録担当
E-mail:hokkaido.kyousei.shika@gmail.com

令和5年度北海道矯正歯科学会研修会 参加登録

受付は終了しました

講師略歴

  • 1980年 大阪歯科大学歯学部卒業
  • 1990年 大阪歯科大学歯科矯正学教室にて歯学博士の学位取得
  • 1991年 東大阪市にて 医療法人 布川矯正歯科専門開業
         厚生労働省指定障害者自立支援医療機関
         日本矯正歯科学会臨床研修機関

役職

  • 1997~2021年 大阪医科薬科大学医学部感覚器機能形態医学講座非常勤講師
  • 2004~2005年 近畿矯正歯科研究会会長
  • 2011~2012年 第8代日本舌側矯正歯科学会会長
  • 2011~2015年 World Board of Lingual Orthodontists(WBLO)初代会長
  • 2018~2019年 徳島大学歯学部歯科矯正学教室 非常勤講師
  • 2019~2023年 World Society of Lingual Orthodontics(WSLO)会長

資格

  • 1990年 米国Tweed Foundation 正会員
  • 2002年 英国ロイヤルエジンバラ矯正歯科認定医(M-Orth)
  • 2006年 日本矯正歯科学会 専門医(臨床指導医)、指導医
  • 2009年 日本成人矯正歯科学会 総合指導医
  • 2016年 ヨーロッパ矯正上級専門医(EBO)
  • 2018年 米国アングル矯正歯科学会(南カリフォルニア)正会員

受賞、論文掲載

  • 2009年 International Orthodontics(CEO)12月号に臨床論文が掲載
  • 2016年 日本臨床矯正医会アンコール賞受賞
  • 2016年 ヨーロッパ舌側矯正歯科学会(ESLO)ベストスピーカー受賞
  • 2017年 第93回EOSコングレス(スイス)にてFrancesca Miotti Best Clinical Poster受賞
  • 2019年 米国Edward H.Angle Society of Orthodontists 学会南カリフオルニア年次大会にて
         Clinical Case Winner のBest Finshed Case受賞
  • 2022年 2月号 AJODOの臨床部門に臨床論文が掲載

出版

  • Lingual Orthodontic Treatment(Ryoon-Ki Hong, Dentos社)
  • 臨床的治療効果を引き出すリンガルブラケット矯正法の実際(永末書店)

所属学会

  • 日本矯正歯科学会
  • 日本成人矯正歯科学会
  • 日本口蓋裂学会
  • 近畿東海矯正歯科学会
  • 米国アングル矯正歯科学会
  • ヨーロッパ矯正歯科学会

学会依頼講演発表

  • 2007年 韓国矯正学会(KSO)シンポジウム
  • 2015年 台湾矯正歯科学会(TAO)
  • 2016年 日本臨床矯正歯科医会(JAO)
  • 2017年 国際インプラント学会(WIOC)
  • 2017年 フランス矯正歯科学会(FFO)
  • 2019年 米国アングル学会南カリフォルニア(EHASO)
  • 2022年 日本矯正歯科学会(JOS)



第64回北海道矯正歯科学会学術大会・総会開催のご案内

第64回北海道矯正歯科学会学術大会および定時総会を下記の要領で開催いたします。多数の皆様にご参加いただきますようご案内申し上げます。

第64回北海道矯正歯科学会学術大会・総会開催 更新:2023年5月23日

日  時
2023年6月25日(日曜日) 10時より

会  場
北海道歯科医師会館 札幌市中央区北1条東9丁目11番地
Tel:011-231-0945

大会プログラム

○一般口演(大講堂 2F、オンライン配信)(10:00~10:20)<座長 六車武史>

10:00 1.当院における矯正診断と治療計画の立案のためのデジタルワークフロー
        旭川公園通り矯正歯科(旭川市)
          〇上地 潤、川村尚彦、川村里奈

10:10 2.当院における顎矯正手術計画とサージカルスプリント作製のためのデジタルワークフロー
        旭川公園通り矯正歯科(旭川市)
          〇川村尚彦、上地 潤、川村里奈

○総会(大講堂 2F)(10:30~10:50)

○特別講演(大講堂 2F、オンライン配信)(11:00~12:30)<座長 佐藤嘉晃>

「矯正歯科臨床におけるデータサイエンス」
             大阪大学大学院歯学研究科 顎顔面口腔矯正学教室 教授 山城 隆先生

12:30~14:00 昼休み

○一般口演(大講堂 2F、オンライン配信)(14:00~14:20) <座長 飯嶋雅弘>

14:00 3.矯正歯科患者における低用量ピルの服用率と特発性下顎頭吸収発症との関連
        1社会医療法人恵佑会札幌病院 矯正歯科
        2社会医療法人恵佑会札幌病院 口腔顎顔面外科
        ○梶井貴史1、髙草木祐理1、細川周一2、髙後友之2、松沢祐介2

14:10 4.Dental anomalyの有病率に関する疫学調査
        1北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系歯科矯正学分野
        2北海道大学大学院歯学研究院 口腔医学専攻 口腔機能学分野 歯科矯正学教室
        ○今ゆうら1、長崎綾汰1、佐藤嘉晃2、飯嶋雅弘1

○認定医委員会講演(ビデオ講演)(14:25~14:45)

○シンポジウム(大講堂 2F、オンライン配信)(14:50~16:10)

<コーディネーター 上野拓郎>

「次世代を担う若手矯正医によるシンポジウム」

「地方都市における歯科矯正治療の実践」
    函館こんの歯科・矯正歯科(函館市) 今野正裕先生

「Ⅰ期治療初期における拡大床とマウスピース型機能的矯正装置を用いた臨床症例」
    医療法人社団桑想創 矯正歯科 egao(札幌市) 生野啓一郎先生

「矯正歯科治療における顎関節症を有する患者の対応について」
    北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系歯科矯正学分野 中尾友也先生

「北海道大学病院における先天性多数歯欠如の矯正治療の対応について」
    北海道大学大学院歯学研究院 口腔機能学講座歯科矯正学教室 保浦七愛先生

○集合写真撮影(エントランスホール 1F)(16:10~)

参加登録について

本年度の学術大会は、対面での開催を主体としたHybrid 形式(オンライン参加併用)での開催となります。対面開催の様子はZoom を使用したwebinar としてライブ配信を行います。後日の録画視聴の予定はございません。

対面またはオンライン参加いずれの場合にもオンラインでの事前参加登録が必要となりますのでご注意ください。

第64回北海道矯正歯科学会学術大会・総会 参加登録

受付は終了しました

登録開始 2023年5月23日(火)正午
登録期限

2023年6月16日(金)正午

なお、当日は会場に受付は設置いたしませんので、大会当日の参加登録の申し込みは行えません。

参加資格

北海道歯科医師会会員または北海道矯正歯科学会会員

北海道矯正歯科学会への入会希望の方は、東和プリント内北海道矯正歯科学会事務局(info@hos.gr.jp)までご連絡ください。入会処理には1か月ほどかかりますので、お時間に余裕を持って参加登録をお願いします。

参加費

対面参加:無料
オンライン参加:10,000円

支払方法

クレジットカード決済または銀行振り込み

振り込み手数料は各自ご負担願います。自動配信メールに振込先の記載があります。

支払期限

2023年6月16日(金)

支払期限は参加登録専用の銀行口座にお振り込みがあった日付とします。

昼  食

参加登録時にお弁当(1,650円)のお申し込みが可能です。当日のご購入は受け付けておりませんので、ご希望の方は必ず事前参加登録時にお申込みください。

事前参加登録が完了し、視聴もしくは参加した場合のみ日本矯正歯科学会の研修ポイントとしてカウントされます。登録のあった日本矯正歯科学会会員番号を日本矯正歯科学会事務局に当学会からポイント加算対象学会参加者として連絡をいたします。

登録期限、支払期限を超えたものについては参加登録が成立せず、ポイント加算対象にはなりませんのでご注意ください。また会員番号の不備、名前との不一致等について当会では責任を持ちかねますので充分ご確認ください。

期限内に参加登録をされた場合でも、上記期限を超えてお支払いされた場合については参加登録成立となりませんのでご注意ください。

参加登録ならびにお支払い完了の確認後、開催方法についての詳細情報をご登録されたメール宛てにご案内いたします。そのため、メールアドレスの不備についてもくれぐれもご注意お願いいたします。

登録完了自動配信メールが届かない場合については、convention@mons-sapporo.co.jpまでご連絡ください。なお、本年の学術大会登録に関わる連絡はすべてメールでのみ行います。電話連絡等は受け付けておりません。
円滑な運営にご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

詳細は当学会ホームページに随時アップロードいたします。また、変更事項については今後ホームページ上でのお知らせとなりますので、適宜アクセスしていただき、詳細をご確認ください。

申し込み及びお問い合わせ先

〒003-0023 札幌市白石区南郷通1丁目北1-1 白石メディカル3階
きたざわ矯正歯科 北澤慎一
e-mail:hokkaido.kyousei.shika@gmail.com


発表、展示される方へ

(1)演題発表、症例報告希望者へ

申し込みフォームを以下よりダウンロードし、同文章内にある申込注意事項を熟読の上、抄録を記入し学術部までE-mailにてお送りください。

送り先のE-mailアドレスは文章内にあります。

道矯抄録申し込みフォーム

症例発表の際の側面頭部X線規格写真分析表は、以下よりダウンロードし使用ください。

側面頭部X線規格写真分析表

(2)症例報告される方へ

大会発表後、道矯歯誌への投稿をお願いします。投稿の際は、下記の道矯誌投稿手引きを参照し、「症例の概要」(Word)「症例資料」(PowerPoint)を提出してください。

道矯誌投稿手引き
症例の概要
症例資料フォーマット

質問などがございましたら、下記までご連絡ください。

北海道矯正歯科学会学術部
〒003-0023 札幌市白石区南郷通1丁目北1-1 白石メディカルビル3階
きたざわ矯正歯科  北澤 慎一
TEL:011-864-1876 / FAX:011-864-1881
E-mail:hokkaido.kyousei.shika@gmail.com

雑誌投稿に関するお問い合わせ先
〒061-0293 北海道石狩郡当別町金沢1757
北海道医療大学歯学部 口腔構造・機能発育学系 歯科矯正学分野  中尾 友也
TEL:0133-23-3041 / FAX:0133-23-3048
E-mail:y-nakao@hoku-iryo-u.ac.jp

学会・研修会情報 > バックナンバー